◎インドネシアでは洪水や火山噴火が相次いでいる。
インドネシア・西スマトラ州郊外で大雨による鉄砲水が発生し、少なくとも37人が死亡、10数人が行方不明になっている。地元当局が12日、明らかにした。
それによると、洪水はマラピ山の麓で11日遅くに発生。大量の火山灰、岩、その他噴火堆積物が土石流となって4つの地区に流れ込んだという。
インドネシアではこのような洪水を「ラハール」と呼んでいる。
国家防災庁(BNPB)によると、これにより、100棟以上の建物が押し流されたという。
救助隊は深刻な被害を受けた集落のひとつで19人の遺体を収容。その後、3つの地区で18人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けている。
西スマトラ州警察の広報担当は声明で、「郊外の主要道路が土砂の流入で通行不能となり、複数の集落が孤立している」と明らかにした。
被害の全容は明らかになっておらず、警察と消防が調査している。
インドネシアでは洪水や火山噴火が相次いでいる。スラウェシ島の南スラウェシ州では今月初めの洪水で少なくとも14人が死亡、1000棟以上の家屋が被害を受けた。
北スラウェシ州サンギヘ諸島では先月末にルアン山が噴火。以来、噴煙活動が続いている。
マラピ山は昨年12月に噴火、噴煙の高さは1万5000メートルに達した。当局は噴火に巻き込まれた登山者24人の死亡を確認している。