◎救助隊とボランティアは14日午後、雨が降りしきる中、4人の遺体を収容した。
インドネシア・スラウェシ島の複数の集落で発生した土砂崩れについて、消防当局は15日、これまでに18人の死亡を確認し、2人が行方不明になっていると明らかにした。
土砂崩れは南スラウェシ州の複数の集落で13日未明から早朝にかけて発生したとみられ、少なくとも4軒の家屋が巻き込まれたと報告されている。
救助隊とボランティアは14日午後、雨が降りしきる中、4人の遺体を収容した。
国家防災庁の報道官は15日、「連絡が取れなくなっている2人の捜索を続けている」と報告。2次災害の恐れがあるため、慎重に作業を進めていると述べた。
救助隊は14日早朝に8歳の女児を含む2人を助け出し、近くの病院に搬送した。
地元テレビ局は土砂に覆われた集落で行方不明者を探すボランティアの様子を繰り返し報じている。報道によると、陸軍、警察、消防が100人体制で捜索に当たっているという。
南スラウェシ州の広い範囲でインターネットが遮断され、電話もつながりにくい状態になっている。
南スラウェシ州にはタウタウと呼ばれる洞窟に埋葬された伝統的な家屋や木像など、多くの人気観光スポットがある。