◎インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、多くの火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。
インドネシア・北スラウェシ州サンギヘ諸島のルアン山で噴煙活動が続いている。
ルアン山は4月30日に噴火。噴煙の高さは2万メートル近くに達し、島の住民数百人が再避難を余儀なくされた。
ルアン山の麓で生活する800人余りの島民は今月17日の噴火で全員避難。その後、29日の規制解除を受け、島に戻っていた住民もいた。
ルアン山の北東約95キロに位置するサムラトゥランギ空港を含む全国7つの空港が閉鎖されたままである。
北スラウェシ州政府は火山灰から学生を守る必要があるとして、公立学校をすべて閉鎖。オンライン授業に移行するよう求めた。
火山地質災害対策局(PVMBG)は噴火警戒レベルを最高レベルに引き上げ、国家防災庁(BNPB)は周辺住民に対し、火口から6キロ圏内に立ち入らないよう呼びかけている。
またBNPBは大規模噴火で山体の一部が崩壊したり、火砕流が海に流れ込んだ場合、対岸に津波が押し寄せる可能性があると警告した。
地元テレビ局が報じた映像には船に乗って対岸の島に避難する島民が映っていた。
大統領府の報道官は1日、「現時点で1万1000~1万2000人が自治体の避難所に身を寄せている」と明らかにした。
麓の集落ではいくつかの家屋が火山灰の重みに耐えきれず倒壊したと伝えられている。死傷者は報告されていない。
PVMBGは1日、ルアン山とその周辺で火山性地震が続いていると報告した。
インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、多くの火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。