◎インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、120を超える火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。
インドネシア東部・北マルク州ハルマヘラ島のイブ山が3日朝、再び噴火した。
地質庁によると、噴煙の高さは5000メートルに達し、火口の西側と北西側に大きな噴石が飛んだという。人的被害は確認されていない。
地質庁のワフィド(Muhammad Wafid)長官は声明で、「広い範囲で降灰が確認されており、引き続き注意が必要である」と述べた。
地質庁が公開した映像にはイブ山の山頂から猛烈な勢いで黒煙が吹き上がる様子が映っていた。
それによると、この映像は火口から20キロほど離れた集落の避難所の隣にある観測所で撮影されたという。
この集落には避難用のテントがいくつか設置されている。
イブ山は先月初めにも複数回噴火。それ以来、ほぼ毎日小規模な噴火を繰り返してきた。当局はイブ山の噴火警戒レベルを3から最高レベルの4に引き上げている。
2日の噴火では噴煙の高さが7000メートルに達した。
地元メディアによると、イブ山とその周辺では先月初め以来、数千回の深発地震が発生したという。
当局は周辺住民に対し、火口から7キロ圏内への立ち入りを禁じ、火山灰によって住居が被害を受けた場合は自治体に届け出るよう促している。
インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、120を超える火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。
北スラウェシ州サンギヘ諸島のルアン山も4月に複数回噴火し、1万人以上が避難を余儀なくされた。