◎イブ山は先月初めにも複数回噴火。当局は噴火警戒レベルを3から最高レベルの4に引き上げていた。
インドネシア東部・北マルク州ハルマヘラ島のイブ山が2日、噴火した。
地質庁のワフィド(Muhammad Wafid)長官は声明で、「イブ山は6分以上噴火し、噴煙の高さは7000メートルに達した」と明らかにした。
イブ山は先月初めにも複数回噴火。当局は噴火警戒レベルを3から最高レベルの4に引き上げていた。
地元メディアは火口から10キロほど離れた集落が火山灰に覆われたと報じている。ケガ人が出たという情報はない。
火山灰は西に流れ、先月避難を余儀なくされた集落に到達。報道によると、数十人が自主的に集落を離れたという。
国家防災庁(BNPB)は声明で、「人的被害は確認されておらず、担当官が現場に向かっている」と明らかにした。
地元当局は火山灰が降っている間は屋外での活動を控えるよう住民に勧告した。
インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、多くの火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。
北スラウェシ州サンギヘ諸島のルアン山も4月に複数回噴火し、1万人以上が避難を余儀なくされた。