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インドネシア・スマトラ島豪雨、死者300人超える、279人行方不明

3州で少なくとも279人が行方不明になっており、軍・消防・警察・その他関係機関が捜索・救助に当たっているという。
2025年11月27日/インドネシア、スマトラ島、洪水に見舞われた地区(ロイター通信)

インドネシアの国家防災庁(BNPB)は29日、スマトラ島で発生した豪雨による洪水と土砂崩れについて、これまでに303人の死亡が確認されたと明らかにした。

この水害はスマトラ島北部を中心に、北スマトラ州、西スマトラ州、およびアチェ州の3州で拡大。州別では北スマトラで166人、西スマトラで90人、アチェで47人の死亡が確認された。

BNPBによると、3州で少なくとも279人が行方不明になっており、軍・消防・警察・その他関係機関が捜索・救助に当たっているという。

約8万人が避難を余儀なくされ、数百人が3州で孤立しているという情報もある。とりわけ北部では土砂崩れが道路や通信インフラを破壊し、多くの地域が孤立状態となり、救援は極めて困難な状況にある。

当局はヘリコプターを使って食料や医薬品など支援物資を被災地へ運び、道が寸断された地域へのアクセス回復を急いでいる。

また、一部被災地域では物資を求める住民による略奪の報告もあり、被災地の混乱ぶりと救援の緊急性を浮かび上がらせている。

政府は軍部隊の増強や救援体制の強化を決め、被災者支援と救助活動を最優先するとしている。

今回の災害はインドネシアだけでなく、同じ日に大雨に見舞われた近隣国(タイ、マレーシア、スリランカなど)でも甚大な被害が報告されている。

被災地では今後、行方不明者の確認・捜索、被災者への支援、インフラの復旧とともに、再発防止、洪水・地滑り対策、避難計画の見直しなどが焦点となる。

特にスマトラ北部の山間部ではアクセスの悪さが救助の大きな障壁となっており、地形の厳しい地域での防災体制の強化が急務となる。

こうした前例のない規模の災害は気候変動や異常気象とも関連しているとの指摘もあり、今後も同様の事態に備える必要がある。

被災した人々への支援と、地域の復興、そして災害耐性強化が、インドネシアにとって喫緊の課題である。

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