インドがパキスタンに洪水脅威を警告、数ヶ月ぶりの公式接触
両国が公式に接触したのは4月末に衝突して以来初めて。
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パキスタン外務省は25日、隣国インドが国境付近の大雨により、国境を越えた洪水のリスクが高まっているとパキスタン側に警告したと明らかにした。
両国が公式に接触したのは4月末に衝突して以来初めて。
パキスタン外務省は声明で、インドは外交ルートを通じてその旨を伝達したと明らかにした。
また同省は1960年のインダス川水利条約に基づき設立された委員会経由ではなかったと説明した。
AP通信はインド政府筋の話しとして、「この警告は人道的な理由に基づくもので、インダス川水利条約に基づくものではない」と伝えている。
インド政府はコメントを出していない。
インドのジャンムー・カシミール州で4月末に観光客が殺害された後、両国の緊張は一気に高まり、本格的な戦争に発展する可能性もあった。
両国は5月10日、米国の仲介を受け、完全かつ即時の停戦に合意した。
パキスタンでは6月26日以来、大雨に関連する災害で800人近くが死亡。インドが管理する係争地カシミール地方でも数十人が死亡している。
インダス川水利条約は世界銀行の仲介によって締結され、インダス川の東側の支流3本をインド、西側の支流2本をパキスタンが利用することを定めている。
インドはこの条約でパキスタンの農地の80%への水供給を保証していたが、4月の紛争を受け、この履行を停止した。