◎雨期が本格化する前の4~6月はほとんどの地域で気温が上がり、暑くなることが多い。
2023年6月17日/インド、北部ウッタルプラデシュ州、顔に水をかける男性(Rajesh Kumar Singh/AP通信)

インド北部ウッタルプラデシュ州の広い範囲が猛暑に見舞われ、少なくとも34人が死亡した。地元当局が17日に明らかにした。

インド気象局は同州を含む熱波に見舞われている地域の高齢者に外出を控えるよう呼びかけている。

AP通信によると、同州ではこの2日間で少なくとも34人が熱中症とみられる症状で死亡したという。死者はすべて60歳以上だった。

死者はいずれも、同州の州都ラクナウの南東約300kmに位置する地区で確認された。15日に23人、16日に11人が亡くなったようだ。

インド気象局によると、この地区の16日の最高気温は42.2度に達し、平年より5度近く高かったという。

高温の影響でエアコンの使用量が急増し、同州の広い範囲で停電が発生した。一部の地域では浄水施設が故障し、水道も使えなくなったようだ。

地元紙タイムズ・オブ・インディアによると、いくつかの地区で停電に抗議するデモが行われたという。

雨期が本格化する前の4~6月はほとんどの地域で気温が上がり、暑くなることが多い。

専門家によると、インドの気温はこの10年で急上昇し、数千万人が水不足に陥っている。

今年4月には金融都市ムンバイの政府系イベントに参加した数十人が熱中症で病院に搬送され、13人が死亡。ある州は猛暑を理由に1週間の休校を決断した。

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