◎インドの雨季は9月末頃まで続く。
インド南部でモンスーンの大雨による洪水が発生し、少なくとも25人が死亡、数千人が避難を余儀なくされている。地元当局が2日、明らかにした。
それによると、テランガナ州で16人、隣のアンドラプラデシュ州で9人の死亡が確認されたという。
両州では2日前から広い範囲で大雨となり、多くの地域で冠水被害が確認された。
テランガナ州消防局の責任者はAFP通信の取材に対し、「多くの家屋が被害を受けた」と語った。
それによると、同州の多くの地域で24時間雨量が400ミリ前後に達したという。
テランガナ州政府は中央政府に対し、非常事態を宣言し、緊急予算を含む必要な支援を速やかに提供するよう要請した。
地元メディアによると、テランガナ州ではこれまでに約3800人が救助され、その多くが自治体の避難所などに身を寄せているという。
インド空軍は2日、両州に向けて200人以上の要員と30トンの緊急援助物資を空輸したと明らかにした。
西部グジャラート州では先週、3日間の大雨により少なくとも28人の死亡が確認された。
インドの雨季は9月末頃まで続く。
インドの隣国バングラデシュでも大雨による被害が拡大しており、この数カ月で100人以上が死亡している。