◎インドと隣国バングラデシュの北部ではこの数週間、大雨による洪水や土砂崩れが相次いでいる。
2022年6月30日/インド、北東部マニプール州郊外(National Disaster Reponse Force/AP通信)

インド当局は30日、北東部マニプール州郊外の町で土砂崩れが発生し、少なくとも14人が死亡、30人以上が巻き込まれた可能性があると発表した。

救助隊によると、土砂崩れはマニプール州の州都近くの町で発生したという。地元メディアは民間人と軍の部隊が巻き込まれたと報じている。

マニプール州の首相は声明で、「兵士7人の死亡を確認した」と述べている。また、鉄道会社の社員5人も巻き込まれた恐れがあるという。

この地域では鉄道の建設工事が行われていた。地元メディアによると、この地域には反政府勢力の拠点があるとされ、鉄道会社の安全を確保するために軍が警備に当たっていたという。

マニプール州の郊外では小規模な紛争が続いている。反政府勢力はこの地域で生活する部族で構成され、連邦政府の統治に反対している。

インドと隣国バングラデシュの北部ではこの数週間、大雨による洪水や土砂崩れが相次いでいる。報道によると、両国の8つの州で生活する4500万人が影響を受けたという。

インド北東部アッサム州、トリプラ州、シッキム州などでも土砂崩れが発生し、この3週間で約200人が死亡。バングラデシュでは5月17日以降、少なくとも42人が死亡し、数十万人が避難を余儀なくされた。

専門家によると、両国の雨季は6月頃から始まるが、今年は3月から大雨が続き、特にインド北東部とバングラ北部では集中豪雨が頻繁したという。

2022年6月17日/バングラデシュ、北東部スナムガンジの住宅地(Getty Images/AFP通信)
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