◎西部マハーラーシュトラ州とゴア州は特に深刻な被害を受けており、金融都市ムンバイ(マハーラーシュトラ州)周辺でも大雨と洪水が確認された。
インドの現地メディアによると、7月22日から23日にかけて西部地域で大雨が降り、洪水や地滑りが発生したという。
湿った空気と低気圧は沿岸地域に大雨をもたらし、数万人が当局の指示に従い避難したと伝えられている。
西部マハーラーシュトラ州とゴア州は特に深刻な被害を受けており、金融都市ムンバイ(マハーラーシュトラ州)周辺でも大雨と洪水が確認された。
現地メディアによると、マハーラーシュトラ州では少なくとも136人の死亡が確認されたという。隣接するゴア州でも多くのエリアが冠水し、数千軒の家屋が被害を受けた。
インドのモンスーンシーズン(雨季)は6月から9月頃まで続く。
地元メディアは、「ムンバイとゴア州を結ぶ幹線道路が地滑りで遮断された」と報じた。この影響で救助隊は迂回を余儀なくされたと伝えられている。
ゴア州のプラモッド・サワント州首相は23日、「今回の洪水はこれまでに経験したことのない規模であり、広範囲に深刻な被害をもたらした」と述べた。
マハーラーシュトラ州
一方、マハーラーシュトラ州の当局者によると、大雨の影響で州内を流れる主要河川の水位が急激に上昇し、一部地点の堤防が決壊する可能性があるという。同州では少なくとも9万人が高台などに避難した。
ムンバイの南東に位置するタリエと呼ばれる村では大規模な地滑りが発生したと伝えられている。当局者はロイター通信に、「これまでに42人の死亡を確認した」と述べた。マハーラーシュトラ州のウダフ・タークレー州首相は24日にタリエの被害状況を視察する予定。
ナレンドラ・モディ首相は影響を受けた人々に支援を提供するとツイートした。「当局はマハーラーシュトラ州の監視を強化しています...」
国防省によると、陸軍、海軍、沿岸警備隊、国家災害対応部隊が西部地域に派遣され、消防と警察の救助活動を支援したという。
海軍は23日の声明で、「逃げ遅れた人々を避難させるためにヘリコプターを配備し、地上部隊はボートで住民を移送した」と述べた。
インドモンスーンは農作物に欠かせない雨を地域にもたらすが、大雨はしばしば甚大な被害を引き起こし、毎年数百人が洪水や地滑りで死亡する。
インド熱帯気象研究所の科学者であるロキシー・マシューコール博士は、「インドの西海岸に沿って発生する大雨の頻度と威力は、地球温暖化の影響で強化されている」と述べた。「この地域で発生する大雨は過去数年で確実に強化されています...」