英領バミューダにダブルハリケーン、注意報発令中
バミューダは北大西洋に位置することから毎年のようにハリケーンのリスクにさらされており、対策が高度に整備されている。
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大西洋で発生したハリケーン・ハンベルトが英領バミューダに接近、ハリケーン注意報が発令されている。
キューバとパナマに大雨をもたらしたハリケーン・イメルダもバミューダに向かうと予定だ。
米国立ハリケーンセンター(NHC)は9月30日、ハンベルトがカテゴリー4から2に弱体化したと報告。それでも危険な暴風と高潮をもたらす可能性がある。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
ハンベルトは30日正午時点でバミューダの西方約443キロに位置している。最大風速は45メートル。27キロの速さで北北西に進んでいる。
バミューダの気象台によると、ハンベルトは30日から10月1日にかけてバミューダの西方を通過する見込み。イメルダは10月1日午後にカテゴリー2となり、バミューダに接近・上陸すると予想されている。
バミューダ政府は声明で、「今週は嵐が予想される」と警告。市民に対し、暴風に備えるよう促した。
ハンベルトはバミューダに最大50ミリ、イメルダは最大100ミリの雨と暴風をもたらすと予想されている。
バミューダは北大西洋に位置することから毎年のようにハリケーンのリスクにさらされており、対策が高度に整備されている。建築基準は非常に厳格で、多くの建物はコンクリート造りであり、屋根は風に強い特殊な形状と構造をしている。これにより、カテゴリー3以上のハリケーンにも耐えられるよう設計されている。
政府はハリケーンシーズン(6月~11月)を前にして、避難所の整備や物資の備蓄を徹底して行う。また、住民への情報提供にも力を入れており、ラジオやSNS、政府の公式サイトを通じてリアルタイムで警報や対応指示を発信する。
さらに、島全体がコンパクトであることから、災害時の対応も比較的迅速であり、停電や通信障害に備えた予備電源や衛星通信設備も整っている。地域コミュニティの結束も強く、住民同士の助け合いも重要な要素となっている。これらの対策により、バミューダはカリブ海諸国の中でも災害へのレジリエンスが高い地域とされている。