◎アンティグア・バーブーダを通過したタミーがカリブ海北東部の広い範囲に大雨と強風をもたらしている。
カリブ海の島国アンティグア・バーブーダに上陸したハリケーン・タミーが広い範囲に大雨をもたらしている。
米国立ハリケーンセンター(NHC)は23日、アンティグア・バーブーダを通過したタミーがカリブ海北東部の広い範囲に大雨と強風をもたらしていると報告した。
アンティグア・バーブーダ当局によると、複数の家屋が被害を受けたものの、死傷者は確認されていないという。
タミーの勢力はカテゴリー1。23日午前の時点でアンギラの北方約420キロに位置し、ゆっくり北上している。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
NHCによると、タミーは今後数日でやや勢力を強めるものの、その後弱まると予想されている。
米領バージン諸島とリーワード諸島北部では24時間雨量が多いところで100ミリに達し、洪水と土砂崩れのリスクが高まっている。
一方、別の熱帯低気圧オーティスはゆっくりとした速度でメキシコ南岸に向かっている。
オーティスはカテゴリー2まで勢力を強める可能性がある。23日午前の位置はメキシコ南部ゲレロ州アカプルコの南南東約600キロ。時速10キロで北に進んでいる。
メキシコの気象当局はゲレロ州とオアハカ州で最大380ミリの大雨になると予想している。
オーティスは徐々に勢力を強め、25日にはメキシコ南部の海岸に達する見込み。