◎米国立ハリケーンセンター (NHC)は6日、ラファエルがキューバ西部に接近・上陸する前にカテゴリー3以上の大型ハリケーンになる見通しと明らかにした。
カリブ海で発生したハリケーン・ラファエルがキューバに上陸する数時間前に勢力を強め、カテゴリー2に発達した。
米国立ハリケーンセンター (NHC)は6日、ラファエルがキューバ西部に接近・上陸する前にカテゴリー3以上の大型ハリケーンになる見通しと明らかにした。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
NHCによると、ラファエルの最大風速は6日午前の時点で40メートル。
ラファエルは引き続き勢力を強め、キューバ西部に上陸する際にはカテゴリー3以上となり、最大風速は50~55メートルに達する可能性がある。
キューバ東部では2週間前に上陸したハリケーン・オスカーの復旧作業が続いている。このハリケーンでは少なくとも6人が死亡、全土で停電が発生した。停電の復旧には4日を要した。
キューバでは現在、経済・エネルギー危機により計画停電が常態化。1日数時間は当たり前、長い時は8時間を超える。
さらに食料不足とインフレが危機に拍車をかけ、コロナ禍以来、数十万人が国外に逃亡。その大半が米国を目指している。
ラファエルはキューバのエネルギー危機を悪化させる可能性が高い。同国の送配電網は老朽化し、石油火力発電所の燃料も不足している。
キューバ共産党は6日、西部と首都ハバナの市民に対し、ラファエルの接近に備えるよう促した。