◎メキシコの気象当局によると、南部地域にカテゴリー5のハリケーンが上陸したことは統計を取り始めて以来、一度もない。
ハリケーン・オーティスが勢力を急速に強め、メキシコ南部に接近している。
米国立ハリケーンセンター(NHC)は25日、オーティスがカテゴリー5に勢力を強め、メキシコ南部に壊滅的な被害をもたらす可能性があると警告した。
それによると、オーティスはこの24時間で急速に勢力を強めたという。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
メキシコの気象当局によると、南部地域にカテゴリー5のハリケーンが上陸したことは統計を取り始めて以来、一度もない。
南部ゲレロ州のリゾート地アカプルコでは風が強まり、海岸沿いには警察官が配備された。
オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は25日の定例会見で、「今のところ死傷者は報告されていない」と明らかにした。
それによると、南部の一部地域と電話がつながりにくい状態にあり、被害状況を確認することが難しくなっているという。
ゲレロ州やオアハカ州西部の沿岸部などでは24時間雨量が多いところで500ミリに達する恐れがあり、洪水と土砂崩れのリスクが高まっている。
NHCは声明で、「オーティスは暴風だけでなく、極端な大雨をもたらす可能性がある」と警告している。