◎ノルマは21日遅くに北西部バハカリフォルニア州・ロスカボスに上陸すると予想されている。21日午前時点の勢力はカテゴリー1。
メキシコの西太平洋沿岸で発生したハリケーン・ノルマが北西部バハカリフォルニア州の南端に位置するリゾート地ロスカボスに接近している。
米国立ハリケーンセンター(NHC)は21日、太平洋沿岸で高潮や洪水のリスクが高まっていると改めて警告。メキシコの気象当局はバハカリフォルニア州の南端にハリケーン警報を出し、市民に対し、高台や頑丈な建物などに避難するよう呼びかけている。
ノルマは21日遅くにロスカボスに上陸すると予想されている。21日午前時点の勢力はカテゴリー1。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
ロスカボスの住民は窓にベニヤ板を張り、ノルマの上陸に備えている。自治体関係者は海や河川に近づかないよう警告する看板を設置。地元テレビ・ラジオ局を通じて市民に身の安全を守る行動を取るよう呼びかけた。
ノルマは21日の早い時点で勢力を弱め、カテゴリー1に格下げされた。
NHCによると、ノルマはゆっくりと北上し、その後、進路を北東に変え、ロスカボス周辺に接近・上陸する見通し。勢力はさらに弱まると予想され、熱帯低気圧としてメキシコ本土に向かうとみられる。
メキシコの気象当局はバハカリフォルニア州とシナロア州の広い範囲で大雨となり、24時間雨量が多いところで450ミリに達する恐れがあると警告した。
バハカリフォルニア州当局によると、21日朝の時点で住民約1500人が自治体の避難所に避難したという。
当局はこれからさらに風雨が強まるとして、住民に終日屋内にとどまるよう呼びかけている。消防は低地で生活する住民数百人の避難を支援した。