◎メキシコの西太平洋岸では風が強まっており、一部の港は小型船舶の出入りを禁止した。
メキシコの西太平洋沿岸で発生したハリケーン・ノルマがカテゴリー3に成長し、北西部バハカリフォルニア州の南端に位置するリゾート地ロスカボスに向かっている。
米国立ハリケーンセンター(NHC)は19日、太平洋沿岸で高潮や洪水のリスクが高まっていると警告。メキシコの気象当局はバハカリフォルニア州の南端にハリケーン警報を出し、市民に対し、高台や頑丈な建物などに避難するよう呼びかけた。
NHCによると、ノルマは19日午後の時点で、カボサンルーカスの南南東約630キロに位置し、時速10キロの速さで北に進んでいる。
メキシコの西太平洋岸では風が強まっており、一部の港は小型船舶の出入りを禁止した。
ノルマは20~21日にかけて、陸地に近づくにつれて勢力を弱めると予想されている。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:秒速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:秒速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:秒速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:秒速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:秒速 70~(m/s)
メキシコ当局は北西部シナロア州でも被害が出る恐れがあるとして、市民に警戒を呼び掛けている。
NHCによると、ノルマは21日まで北上を続けるが、陸上が近づくにつれて速度を落とし、バハカリフォルニア州沖に数日とどまる可能性が高い。