◎ゲレロ州政府によると、海岸から離れた集落で少なくとも1軒の民家が土砂崩れに巻き込まれ、2人の死亡が確認されたという。
カテゴリー3のハリケーン・ジョンがメキシコ南部の太平洋岸に上陸、広い範囲に暴風雨をもたらし、2人が死亡した。地元当局が24日、明らかにした。
ジョンはその後、勢力を弱め、熱帯低気圧に格下げされた。
ジョンは23日にカテゴリー3まで急成長。南西部ゲレロ州のリゾート地アカプルコ郊外に上陸した。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
ジョンは24日午後の時点で、アカプルコの北西約115キロに位置し、ゆっくりとした速度で北西に移動中。沿岸の山沿いをのろのろと進み、弱まり続けている。
米国立ハリケーンセンターは24日、ジョンの勢力がカテゴリー1を下回ったと報告。メキシコの気象台もこの地域に出していたハリケーン警報を全て解除した。
被害の全容は明らかになっておらず、自治体・州兵・警察が調査している。
ゲレロ州政府によると、海岸から離れた集落で少なくとも1軒の民家が土砂崩れに巻き込まれ、2人の死亡が確認されたという。
メキシコの気象台は南部の広い範囲で熱帯低気圧による大雨が続くと警告。洪水や河川の氾濫などに注意するよう呼びかけている。
米国立ハリケーンセンターも南部と南西部の一部で風が収まった後も、大雨による洪水に警戒する必要があると警告した。