ハリケーン・エリック、勢力強めながらメキシコ南部に接近中

エリックは2年前に大きな被害を出したカテゴリー5のハリケーン・オーティスとよく似たルートをたどっている。
メキシコ、南部ゲレロ州の海岸(ロイター通信)

国立ハリケーンセンター(NHC)は18日、メキシコ南部近海で発生した熱帯低気圧エリックが勢力を強めてカテゴリー1のハリケーンになったと発表した。

エリックは南部ゲレロ州やオアハカ州などに暴風雨をもたらす可能性がある。

NHCは声明で、オアハカ州とゲレロ州で最大500ミリの雨が降る可能性があると警告。チアパス州、ミチョアカン州、ハリスコ州などでも大雨となり、海岸沿いの地域は高潮にも警戒する必要があるとした。

エリックの勢力は18日早朝の時点でカテゴリー1。ゲレロ州の東南東約257キロメートルに位置し、最大風速は35メートル。時速約11キロメートルで西北西に進んでいる。18日遅くまでに沿岸に接近する見込みだ。

<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)

NHCはエリックが沿岸に接近するまでにカテゴリー3以上になる可能性がある警告。上陸する可能性もある。

エリックは2年前に大きな被害を出したカテゴリー5のハリケーン・オーティスとよく似たルートをたどっている。

オーティスは23年10月、ゲレロ州アカプルコに上陸し、52人が死亡、32人が行方不明になった。この嵐により、沿岸のリゾートエリアは大きな被害を受けた。

気象台によると、オアハカ州とゲレロ州では猛烈な雨と風が予想され、チアパス州、ミチョアカン州、ハリスコ州、エルサルバドルとグアテマラも大荒れの天気になる可能性がある。

大西洋のハリケーンシーズンは5月から11月末頃まで続く。

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