◎米国立ハリケーン・センター(NHC)によると、ベリルは6日の早い時点でカテゴリー1以下の勢力に弱まった。
ハリケーンから熱帯低気圧に勢力を弱めたベリルはメキシコ湾を抜け、まもなく米テキサス州に上陸する予定だ。
米国立ハリケーン・センター(NHC)によると、ベリルは6日の早い時点でカテゴリー1以下の勢力に弱まったという。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
気象台は7日夜にベリルがテキサス州沿岸に上陸すると予想している。
ベリルは熱帯低気圧に格下げされたが、それでも風速25~30メートルの暴風と大雨をもたらす可能性がある。
NHCによると、ベリルはテキサス上陸までに勢力を再び強め、カテゴリー1に戻る可能性が高い。
メキシコで死者は確認されていないが、ジャマイカ、グレナダ、セントビンセント・グレナディーン、ベネズエラで少なくとも11人が死亡した。
ベリルはカテゴリー5まで急成長し、4日遅くにジャマイカに最接近。同国南部を通過した際には風速70メートルを記録した。
NHCによると、大西洋のハリケーンシーズン初期にカテゴリー5のハリケーンが発生したのは数十年ぶり。科学者たちは地球温暖化の影響でこの規模のハリケーンが珍しいものではなくなると警告している。
ベリルはカテゴリー1の勢力でメキシコ国境に近いブラウンズビル付近に上陸する見通しだ。
気象台は6日、「ベリルが予想より長く海上にとどまった場合、さらに勢力を強める恐れがある」と警告した。
雨量も増加し、多いところで200ミリに達すると予想されている。
さらに、メキシコ北東部とテキサス州沿岸では高潮が発生する恐れもある。地元当局は沿岸部の住民に対し、最新の気象情報を確認し、上陸前に避難準備を終えておくよう呼びかけている。