◎ベリルの次の上陸地点はメキシコのユカタン半島で、カンクンやプラヤデルカルメンなどのリゾート地にはハリケーン警報が出ている。
2024年7月4日/ジャマイカ、首都キングストン郊外(AP通信)

ハリケーン・ベリルが4日遅くにジャマイカ最接近した。

米国立ハリケーン・センター(NHC)によると、ベリルの勢力は4日にカテゴリー4から3に弱まったものの、ジャマイカ南部を通過した際には風速70メートルを記録したという。

<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)

ベリルの中心はジャマイカの首都キングストンの南方約70キロを通過し、メキシコ北部と米テキサス州方面に向け西進中だ。

ジャマイカの気象台によると、同国にカテゴリー3以上のハリケーンが接近したのは17年ぶり。被害の全容は明らかになっておらず、当局が調査している。地元テレビ局は少なくとも2人が行方不明になっていると報じた。

ベリルは4日朝の時点でカテゴリー3に弱まり、英領ケイマン諸島のすぐ南を通過。広い範囲に暴風と高潮をもたらした。

ベリルの次の上陸地点はメキシコのユカタン半島で、カンクンやプラヤデルカルメンなどのリゾート地にはハリケーン警報が出ている。

ベリルはメキシコのリゾート地に到達後、カテゴリー1まで弱まる見通し。この地域では風速40メートルの暴風と最大2メートルの高潮が予想されている。

雨量も増え、多いところで150ミリに達する恐れがある。

ベリルはメキシコ湾を通過、米国とメキシコの国境方向に進むと再び勢力を強める見通し。8日朝に上陸する可能性がある。

現時点でメキシコ湾岸のどこに上陸するかは分かっていないが、気象台は国境の南と予想している。

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