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米国各地で春の嵐、停電や建物被害相次ぐ、1人死亡


今回の荒天は中西部から南部、東部にかけて広範囲に及び、強い突風や雷雨が各地で報告された。
2026年3月12日/米ネブラスカ州デントン、枯草火災が発生した現場(AP通信)

米国各地で14日、強風を伴う激しい嵐が発生し、広い範囲で停電や建物被害が相次いだ。地元メディアによると、少なくとも1人が死亡、数十万世帯が停電するなど、季節の変わり目特有の荒天が各州の生活に影響を与えている。

今回の荒天は中西部から南部、東部にかけて広範囲に及び、強い突風や雷雨が各地で報告された。国立気象局(NWS)によると、寒冷前線の通過と強い低気圧の発達により、局地的には40メートル前後の突風が観測された地域もあった。こうした突風によって樹木が倒れたり、電線が切断されたりした結果、多くの地域で停電が発生した。

南部のミシシッピ州では倒木事故により1人が死亡した。警察によると、強風で倒れた木が車両に直撃したことが原因とみられる。州当局は住民に対し、嵐が続く間は不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。

電力会社の集計では、嵐のピーク時には数十万世帯が停電した。特にミシシッピ州やアラバマ州、テネシー州などで被害が目立ち、送電線の損傷や変電設備の故障が相次いだ。作業員が復旧作業を続けているものの、完全復旧まで数日かかる可能性もあるとされる。

また、強風による物的被害も各地で確認されている。住宅の屋根が吹き飛ばされたり、商業施設の看板が破損したりするなどの被害が報告され、道路には倒木や瓦礫が散乱した。消防や警察は通行止めや安全確保の対応に追われた。

中西部では乾燥した気候と強風が重なり、山火事の危険性も高まった。複数の州で野火が発生し、一部地域で消防当局が警戒を強めている。強風が続くと火の勢いが急速に広がる恐れがあるため、当局は屋外での火の使用を控えるよう市民に呼びかけている。

今回の嵐は春先の不安定な気象条件によるもので、暖かく湿った空気と寒気が衝突することで強い雷雨や突風が発生しやすくなる。気象予報では、今後も数日間にわたり同様の荒天が続く可能性があるとしている。

米国では3月から5月にかけて、竜巻や激しい雷雨を伴う嵐が多く発生する季節に入る。NWSは今後も突風や大雨、場合によっては竜巻の発生もあり得るとして警戒を呼びかけている。

今回の嵐は短時間で広範囲に影響を及ぼし、電力インフラや交通に混乱をもたらした。各州の当局は復旧作業を急ぐとともに、市民に対して天候情報を確認しながら安全確保を優先するよう求めている。春の訪れとともに、米国ではしばらく不安定な気象が続く見通しである。

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