◎イスラエルとレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは昨年10月にガザ紛争が始まって以来、国境沿いでほぼ毎日交戦している。
2024年7月5日/イスラエル北部のレバノン国境近く、山火事に対処する消防士(AP通信)

イスラエル北部のレバノン国境付近で山火事が拡大し、数万人が避難を余儀なくされている。

緑に囲まれた地域で生活していた女性はAP通信に対し、「ヒズボラのロケット弾より山火事の方が怖い」と語った。

イスラエルとレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラは昨年10月にガザ紛争が始まって以来、国境沿いでほぼ毎日交戦している。

地元メディアによると、ヒズボラのロケット攻撃と山火事に巻き込まれてイスラエル北部から避難した市民は6万人に達したという。

イスラエル軍はヒズボラのロケット弾を高い確率で撃墜しているが、破片の落下を防ぐことはできず、山火事を誘発している。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は3万8000人超、負傷者は9万人近くに達した。イスラエル側の死者は約1200人、負傷者は約6900人。

ヒズボラは今週、イスラエル軍が同組織の幹部を殺害したことを受け、数百発のロケット弾をイスラエルに向けて発射した。

国境付近の山火事は延焼を続け、数千エーカーが焼失。被害の全容は明らかになっておらず、消防と警察が調査している。報道によると、山火事に巻き込まれて死亡した人は確認されていない。

一方、ガザ地区のイスラム組織ハマスは6日、イスラエルとの停戦交渉について、要求のひとつである「恒久的な停戦」を取り下げた。仲介国のエジプト政府関係者が明らかにした。

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