救援活動中のヘリコプターが墜落、乗組員5人全員死亡 パキスタン

事故は大雨による土砂崩れが発生した州郊外の集落近くで発生。墜落の原因は明らかになっていない。
2025年8月15日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州、洪水と土砂崩れが発生した現場(AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で救援活動中のヘリコプターが墜落し、パイロット2人を含む乗組員5人全員が死亡した。地元当局が15日、明らかにした。

それによると、事故は大雨による土砂崩れが発生した州郊外の集落近くで発生。墜落の原因は明らかになっていない。

カイバル・パクトゥンクワ州と北部ギルギット・バルティスタン州では13日以降大雨が続き、複数の地域で土砂崩れ、洪水、鉄砲水が発生。少なくとも243人が死亡し、うち157人がカイバル・パクトゥンクワ州で確認された。

国家防災管理局(NDMA)によると、6月26日以降、全国で大雨に関連する災害により550人を超えた。その多くが北部と北西部地域で確認されている。

隣国インドのカシミール地方でも大雨による災害で少なくとも60人が死亡、200人以上が行方不明になっている。

パキスタンの雨季は7月から9月末頃まで続く。

パキスタンは地球温暖化の影響を受けやすい国のひとつである。北部の広大な氷河が溶けることで川の水位が上昇。雨季は温暖化の影響でより長く、より強力になった。

国土の3分の1が水没した2022年の大水害では1739人が死亡、200万戸以上の家屋が損壊した。

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