韓国豪雨、死者17人に、11人行方不明、被害の全容不明

被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が調査している。
2025年7月20日/韓国、首都ソウル近郊、大雨による洪水で傾いたコンビニエンスストア(AP通信)

韓国政府は20日、過去5日間の豪雨により、全国で17人が死亡し、11人が行方不明になっていると明らかにした。

行政安全部によると、首都ソウル近郊で20日、増水した川に1人が流され、その後遺体が見つかったという。

別の地区では民家に土砂が流入し、1人の死亡が確認された。

行政安全部は声明で、南部チュンチョン南道で週末の大雨により少なくとも10人が死亡、4人が行方不明になっていると述べた。

チュンチョン南道では広い範囲で洪水や土砂崩れが確認された。

被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が調査している。

南部の光州でも1人が死亡。ソウル北東部と光州で7人が行方不明になっている。

ソウル南方のオサンでは16日の大雨により高速道路の擁壁が崩れ、土砂が道路に流入。車が埋もれ、1人が死亡。さらに、チュンチョン南道で水没した車、増水した川、浸水した地下室で3人の遺体が収容された。

行政安全部によると、20日の午後4時時点で約2730人が避難所に身を寄せている。

気象台は20日、ほとんどの地域で雨がやんだため、各地に発令していた大雨・洪水警報を解除した。

チュンチョン南道の5日間の雨量は多いところで800ミリに達した。

聯合ニュースによると、チュンチョン南道の経済損失は20日時点で931億ウォン(約100億円)に達し、さらに増える可能性があるという。

SHARE:
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします