メキシコ豪雨、被害全容いまだ不明、死者64人、行方不明者の捜索続く
CENAPREDは少なくとも10万棟の家屋が被害を受けたと推定している。
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メキシコ政府は14日、中部と南東部で先週発生した豪雨災害について、陸軍・警察・消防が行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。
シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は被災地に数千人の軍兵士を投入し、土砂の撤去や行方不明者の捜索に当たっている。
国家防災庁(CENAPRED)によると、中部ベラクルス州とイダルゴ州の被害が特に深刻。ベラクルス州では29人、イダルゴ州ではこれまでに21人の死亡が確認されている。
イダルゴ州では150の自治体で停電が発生。隣のプエブラ州では少なくとも13人が死亡し、1万6000棟以上の家屋が損壊した。一部地域では停電が続いている。
ベラクルス州では10月6~9日にかけて、広い範囲で雨量が500ミリを超えた。
ケレタロ州では子供1人が土砂崩れに巻き込まれて死亡した。
シェインバウム氏は14日の定例会見で、「ベラクルス州で18人、イダルゴ州では少なくとも43人が行方不明者になっており、犠牲者の数はさらに増える可能性が高い」と語った。
またシェインバウム氏は「被災した5州に支援物資を送り、関係自治体と復旧に向けた取り組みを進めていく」と強調した。
CENAPREDは少なくとも10万棟の家屋が被害を受けたと推定している。
被害の全容は明らかになっていない。
シェインバウム氏は関係閣僚と協議し、近日中に被災地を視察する予定だ。