ハリケーン・メリッサの被害深刻、カリブ3カ国で数十人死亡
メリッサがジャマイカに上陸したときの中心気圧は892hps、最大風速は80メートルであった。
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巨大ハリケーン・メリッサの影響を受けたジャマイカ、ハイチ、キューバで行方不明者の捜索や電力設備の復旧作業が続いている。
メリッサは10月28日、ジャマイカ南部にカテゴリー5の勢力で上陸。その後、勢力を弱めながらキューバ方面に進んだ。
米国立ハリケーンセンター(NHC)は30日、メリッサがジャマイカを含むカリブ海北部の広い範囲に暴風雨をもたらし、英領バミューダの沿岸地域に影響を与えていると発表した。
メリッサがジャマイカに上陸したときの中心気圧は892hps、最大風速は80メートルであった。
メリッサは30日夜の時点でバミューダの西南西約420キロに位置し、時速51キロの速さで北東に進んでいる。勢力はカテゴリー2、最大風速は45メートル。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
ジャマイカでは子供を含む19人が死亡。警察と消防が行方不明者を捜索している。被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が調査している。
ジャマイカの電力会社は30日正午の時点で島内の75%が停電していると報告した。
キューバでも数十万世帯で停電が発生。死傷者は報告されていない。
ハイチ南部では大雨による洪水や土砂崩れが発生。この1週間で30人が死亡し、少なくとも20人が行方不明になっている。
ハイチ暫定大統領評議会は30日の声明で、犠牲者に哀悼の意を表し、救助隊が行方不明者を捜索していると明らかにした。被害の全容は不明。地元メディアは160軒以上の家屋が全壊したと伝えている。
米国とカリブ諸国におけるハリケーンシーズンは、毎年6月1日から11月30日までと定められている。この期間は大西洋の海水温が高まり、熱帯低気圧が発生しやすくなるため、特に8月から10月にかけて活動が最も活発になる。
