◎ギリシャ全土では23日も猛烈な暑さと乾燥が続いた。
2023年7月22日/ギリシャ、ロードス島で発生した山火事の煙(Rhodes.Rodos/AP通信)

ギリシャ全土で80件を超える山火事が発生し、必死の消火活動が進められている。

当局は23日、ロードス島の山火事が延焼を続け、陸路で1万6000人、海路で3000人が避難を余儀なくされたと明らかにした。

それによると、最も深刻なのはロードス島の火災で、少なくとも6人が煙を吸い込むなどして負傷したという。

この山火事は6日前に発生し、海辺のリゾート地や住宅地に接近中とみられる。地元メディアによると、当局は少なくとも4地域に避難命令を出したという。

ミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相の報道官はロードス島の山火事について、「国内最大規模であり、身の危険を感じた時は避難指示や命令が出る前に行動を起こしてほしい」と市民に呼びかけた。

地元警察によると、12の村といくつかのリゾートホテルから陸路で1万6000人、海路で3000人が島外もしくは島内の安全なエリアに避難したという。

呼吸器系の問題で少なくとも6人が病院に搬送され、ホテルからの避難中に転倒して足を骨折した人や妊婦も入院した。いずれも命に別条はないと伝えられている。

ギリシャ外務省は23日、避難中にパスポートを紛失した旅行者のために、ロードス島の空港に問い合わせセンターを設置した。

EU加盟国からもかなりの増援が来ている。

EUのレナルチッチ(Janez Lenarcic)欧州委員(危機管理)は23日、「ギリシャ全土の山火事に対応すべく、EUから消防士450人以上と消防飛行機7機が出動している」とツイートした。

ギリシャ全土では23日も猛烈な暑さと乾燥が続いた。気象台によると、180地点で40度以上を記録し、ギリシャ湾に面する南部の町で46.4度が観測された。

エビア島でも大規模な山火事が発生し、4つの集落に避難命令が出た。死傷者は報告されていない。

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