◎熱波は24日に一時的に収まるとみられるが、翌日には北アフリカから新たな熱波が流れ込み、少なくとも28日までは異常な高温が続くと予想されている。
ギリシャのロードス島で5日前に発生した山火事が延焼を続け、制御不能に陥っている。地元の消防当局が22日、明らかにした。
それによると、海辺のリゾート地2カ所を含む4地域に避難命令を出し、観光客を含む約2000人が避難を余儀なくされたという。
国営テレビは消防当局者の話しとして、「対象地域の観光客は全員避難し、ケガ人は確認されていない」と伝えている。
報道によると、ロードス島の避難命令の対象地域にある宿泊施設は全体の10%に満たないという。
沿岸警備隊の巡視艇3隻、陸軍の救命艇、特殊部隊のボート、民間のヨット約30隻が観光客の避難に協力した。
地元の消防当局によると、200人以上の消防士、消防車40台、消防飛行機3機とヘリ5機がロードス島内で消火活動に当たっているという。この部隊にはスロバキアの消防士31人と消防車5台が含まれている。
首都アテネ北西部とスパルタ近郊の山火事は沈静化しつつあるものの、23日の最高気温は45度に達すると予想され、湿度15%以下の状態が続くことから、さらなる山火事が発生する可能性が高まっている。
中央政府は本土の東部ほぼ全域、エビア島、ロードス島、南西部の大部分を火災が最も発生しやすいカテゴリー5に指定。その他の地域の大部分がカテゴリー4に指定されている。
熱波は24日に一時的に収まるとみられるが、翌日には北アフリカから新たな熱波が流れ込み、少なくとも28日までは異常な高温が続くと予想されている。
EU8カ国がギリシャに消防士や物資を派遣するとしており、その多くがまもなく到着する予定。イスラエル、ヨルダン、トルコも援軍を派遣しており、そのほとんどが消防飛行機などの航空支援である。