◎ギリシャではこの1週間、広い範囲で複数の山火事が発生。当局はその多くが放火や失火によるものと非難している。
ギリシャ当局は26日、乾燥した草地に故意に火をつけた疑いで男2人を逮捕したと発表した。
地元メディアによると、1人はエビア島の地区の枯れ草に火をつけた疑いで逮捕されたという。この男は7月と8月にこの地区で少なくとも4回放火を行ったと自供したようだ。
もう1人は中部ラリサで乾燥した草木に故意に火をつけたとして、放火罪に問われている。
ギリシャではこの1週間、広い範囲で複数の山火事が発生。当局はその多くが放火や失火によるものと非難している。
これまでに21人の死亡が確認され、特に大きな被害を受けている北部アレクサンドルポリスや首都アテネ郊外では消防による必死の消火活動が続いている。
アレクサンドルポリスとアテネ郊外で発生した大規模火災の火元は不明である。
消防当局は連日、消火と住民の避難に追われてきた。
火災が発生した地域ではほとんど雨が降らず、強風と乾燥の影響で被害が拡大。消防の消火活動を妨げている。
消防庁によると、現場の消防士たちは26日に122件の山火事に対処し、そのうち75件は25日の夕方以降に発生したものだったという。
中央政府の報道官は25日、「警察は今年の山火事シーズンが始まって以来、163人を放火罪などで逮捕した」と明らかにしていた。そのうち118人が失火罪、24人が放火罪に問われている。