◎首都アテネ西部の2カ所で大きな山火事が発生し、消防飛行機やヘリが消火活動に当たっている。
ギリシャ・首都アテネ郊外で山火事が発生し、高速道路の一部区間が閉鎖された。地元メディアが18日に報じた。
消防によると、アテネ西部の2カ所で大きな山火事が発生し、消防飛行機やヘリが消火活動に当たっているという。
EUの執行機関である欧州委員会はギリシャに追加支援を提供するとしている。気象台の予報官によると、南ヨーロッパを覆う猛烈な熱波はしばらくこの地域に居座る可能性が高いという。
イタリアとフランスはそれぞれ2機ずつ消防飛行機をギリシャに派遣すると表明した。
EU当局は18日の声明で、「イタリアとフランスのチームはギリシャに駐留しているルーマニアの消防団と合流して、消火活動にあたる」と明らかにした。
ギリシャ消防庁の報道官は18日、アテネ近郊で発生した山火事について、「住宅地に近づきつつあり、多くの住民が避難を余儀なくされている」と記者団に語った。
ミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相は18日、ブリュッセル訪問を切り上げてアテネに戻り、消防庁のトップらと会談した。
アテネ郊外のリゾート地では民家が被害を受け、避難命令が出た地域もある。
アテネ西部の町マンドラでは警察が住民の避難を支援した。
予報官によると、アテネ近郊の風は穏やかなものの、先週の高温で広い範囲が乾燥し、落雷や火の不始末とみられる小規模な山火事が数カ所で報告されたという。
アテネと西部の都市コリントスを結ぶ2つの高速道路は一部区間が閉鎖された。消防はそのすぐ近くにある製油所を守るために木を伐採し、何とか延焼を防いだ。
中央政府はEUの衛星データを使って火災の被害を評価する地図評価システムで現場の最新情報を公表している。
予報官によると、20日には2度目の熱波が接近すると予想され、週明けの中南部地方の最高気温は45度に迫る見込み。