ギリシャ・アテネ近郊で山火事、避難命令もケガ人なし

ギリシャの山火事シーズンは6月から9月末頃まで続く。
2025年6月16日/ギリシャ、首都アテネ近郊、山火事に対処する放水機(ロイター通信)

ギリシャ・アテネ近郊で山火事が発生し、消防が対応に当たっている。現地メディアによると、放水機と消防車が消火にあたり、16日正午までに概ね鎮火したという。

消防は約140人の消防士と38台の消防車を現場に投入。18機の放水機が地上部隊を支援したと説明している。

鎮火は宣言されておらず、消防士が確認作業を進めている。負傷者と建物被害の情報はない。

この山火事により、アテネ近郊の1つの集落に避難命令が出た。

ロイター通信によると、放水機が地上に水を撒く中、正午以降、煙をほとんど確認できなくなったという。

アテネ消防局は声明で、「風がほとんど吹かなかったことが幸いした」と述べた。

ギリシャの山火事シーズンは6月から9月末頃まで続く。出火原因は落雷、たき火、キャンプファイヤー、花火、下草やゴミの焼却処理など。極度の高温と乾燥で自然発火することもある。

EUのデータによると、ギリシャの山火事被害は近年、悪化の一途をたどっている。21年には1300平方キロメートルが焼失。23年の焼失面積は1745平方キロメートルに達した。

23年に北部で発生した山火事は欧州史上最大級となり、数週間燃え続け、20人が死亡した。

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