◎ギリシャの山火事シーズンは9月末頃まで続く。
2024年8月11日/ギリシャ、首都アテネ、郊外で発生した山火事の煙(AP通信)

ギリシャ・アテネ北東部の山林で山火事が発生し、黒煙が市街地に流れ込んだ。

消防は11日、この山火事に対応するため、400人以上の消防士と110台の消防車を投入したと発表。大勢のボランティアがこれに加わり、消火作業に当たった。

さらに消防は15機の消防飛行機と9機のヘリコプターを投入。11日遅くまで地上の消防士を支援した。

アテネ消防局の広報担当は記者団に対し、「山火事はアテネの重要な水源である北東部の湖に向かって延焼している」と語った。

それによると、複数の家屋が全焼したという情報が入っているという。ケガ人は今のところ確認されていない。

現場周辺では強風が吹き荒れ、炎の高さが30メートル近くに達した。報道によると、現場近くの複数の集落に避難命令が出たという。

11日遅くにはアテネ北部郊外の住民にも同様のメッセージが送られた。警察によると、高齢者を中心に200人以上が避難したという。

アテネの西部でも別の山火事が発生。消防はこれを鎮圧したと報告している。

ギリシャの山火事シーズンは9月末頃まで続く。出火原因は落雷、たき火、キャンプファイヤー、花火、下草やゴミの焼却処理など。極度の高温と乾燥で自然発火することもある。

中央政府は先月初め、全国で高温と乾燥が続き、山火事のリスクが高まっていると警告していた。

この夏、ギリシャ全土で2000件以上の山火事が発生。消防は過去20年間で最も山火事のリスクが高まっていると警告している。

気象台によると、6月と7月の全国の気温は統計を取り始めて以来、最も高かったという。

首相府の報道官は11日、今日から15日にかけて、広い範囲で猛暑と強風が続き、山火事のリスクがさらに高まっていると警告した。

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