◎地中海の山火事シーズンは始まったばかりだ。
ギリシャ・アテネ郊外の山林で2つの大きな山火事が発生し、数十人が避難を余儀なくされた。消防が6月30日、明らかにした。
最初の火災はアテネ南東の山林で昼過ぎに発生。少なくとも4軒の民家と数台の車が全焼した。死傷者は報告されていない。
この火災はアテネ南東約60キロの港に接近中だ。消防は周辺住民に対し、ホームページなどで最新の情報を確認し、避難命令に備えるよう呼びかけた。
その後、アテネ北部で2件目の火災が発生。数平方キロメートルが焼失したと報告されている。こちらも死傷者が出たという情報ない。
消防によると、合計230人の消防士、17機の消防飛行機、12機のヘリコプターが2つの火災に対応しているという。飛行機とヘリは日中しか活動できない。
暑く乾燥した天候と強風が火災の拡大を助長している。
気象台によると、アテネの7月1日と2日の最高気温は30~33度。湿度は10%台、海沿いでは強風が予想されている。
地中海の山火事シーズンは始まったばかりだ。出火原因は落雷、たき火、キャンプファイヤー、花火、下草やゴミの焼却処理など。極度の高温と乾燥で自然発火することもある。
捜査当局は先週、南部ペロポネソス半島東岸に位置するイドラ島で発生した山火事について、放火の疑いで13人を逮捕したと明らかにした。
昨年8月にも放火の疑いで79人が逮捕されている。