◎首都アテネ近郊の山火事は強風の影響でさらに燃え広がり、当局はアテネの南東部と北西部の村に避難命令を出した。
ギリシャの地元メディアによると、首都アテネ近郊の山火事は強風の影響でさらに燃え広がり、当局はアテネの南東部と北西部の村に避難命令を出したという。
負傷者は報告されていないが、地元メディアはいくつかの建物が損傷したと報じた。
ギリシャは今月、数十年ぶりの強烈な熱波に見舞われ、森林はひどく乾燥し、山火事が続発した。トルコ、イタリア、アルジェリア、スペインなどの地中海諸国も同じ問題を抱えている。
科学者は石炭、石油、天然ガスの燃焼による地球規模の環境破壊が極端な異常気象を引き起こしていることに疑いの余地はないと主張している。
地元メディアによると、8月16日に新たに確認された最初の山火事はアテネの南東ケラテア地域で発生したという。炎は低木地を燃やし、スニオン地域の国立公園に接近した。
避難命令はケラテア地域にある3つの村に出された。一部の住民は家の周囲を水浸しにし、多くのボランティアが消防士をサポートしたと伝えられている。報道によると、この地域には100人以上の消防士、消防飛行機8機、消防ヘリ11機が動員されたという。
ケラテア地域の当局者は地元メディアの取材に対し、「警察は放火の可能性も視野に入れ、調査を進めている」と語った。「ある住民は車の中でバーベキューをしている人を見たと証言しました...」
北西部のビリア地域では8つの村に避難命令が出た。消火活動は強風の影響で難航したと伝えられている。この地域にはポーランドの応援部隊143人を含む240人の消防士、消防飛行機8機、消防ヘリ9機が動員された。
8月初旬に発生したエヴィア島とアテネ北部の山火事は沈静化しつつあると伝えられている。消防士はまだ炎がくすぶっている地点の周囲に水を撒き、延焼につながる低木を伐採した。エヴィア島では地上部隊の活動を支援するために、消防飛行機も投入された。
ヨーロッパと中東の20カ国以上がギリシャに地上部隊、消防航空機、消防車などを派遣し、消火活動を支援した。
他の地中海諸国も山火事に悩まされている。アルジェリアでは少なくとも75人、トルコは少なくとも16人、イタリアでも数人の死亡が確認された。
アメリカ西部の山火事も延焼を続けている。最も深刻なのはロシアで、北部シベリア地域を含む今年の全国の燃焼面積は16万㎢(北海道の約2倍)を超えたと推定されている。