◎世界各地でフライデー・フォー・フューチャー運動が行われた。
気候変動活動家たちは25日、地球規模の気候変動を抑えるためにより強力な行動をとるよう世界の指導者に要求し、ロシア・ウクライナ戦争の終結を求めた。
スウェーデンの気候活動家であるグレタ・トゥーンベリ氏が始めたフライデー・フォー・フューチャーの政策立案者たちは米国、欧州、インドネシアなどで声を上げるよう呼びかけた。
ジャカルタではイスラム教のローブを着た活動家たちが化石燃料に依存するシステムを見直すよう求めた。インドネシアでは次回のG20サミットが開催される予定。
ストックホルムで開催された行進にはトゥーンベリ氏も参加した。
ローマの行進では「戦争はいらない」と書かれた横断幕と大きな地球儀が設置された。
ベルリンの市庁舎周辺に集まった抗議者たちはウクライナの国旗を持ち、東西冷戦の象徴であるブランデンブルク門まで行進した。ドイツ通信社によると、国内の約300カ所でデモが開催され、ベルリンの行進には数千人が参加したという。
ドイツが受け入れたウクライナ難民は24日時点で25万人近くに達した。
ベルリンの行進で演説した人の中には若いロシア人活動家2人も含まれており、プーチン大統領を名指しで非難した。活動家のオレイニコワ氏はAP通信の取材に対し、「プーチンを支持するロシア人は少ない」と語った。「市民の多くが投獄や拷問されることを恐れています...」
オレイニコワ氏は、「プーチンは怖いが、それでも声を上げることが大切だと信じている」と述べた。
ロシアで活動していたアルメニア人活動家のマキチャヤン氏は、「プーチンのせいで多くのロシア人が苦しんでいる」と語った。「プーチンを辞任に追い込み、裁判にかけるべきです...」
フライデー・フォー・フューチャー・ウクライナの設立に携わった活動家のコルトビ氏はAP通信の取材に対し、ロシアの活動家が声を上げたことに感謝した。「私たちはロシアではなくプーチンの追放を望んでいます。私たちはロシア人と一緒にプーチンに抵抗し続けます...」
コルトビ氏は戦争が始まる前に第二の都市ハリコフから離れていた。
コルトビ氏はドイツや他の欧州諸国にロシアの化石燃料から脱却するよう呼びかけた。「ロシアに戦争の資金を提供しないでください。EU、特にドイツはこの戦争に資金を提供するのをやめなさい」
ドイツはロシアの天然ガスと原油に大きく依存しており、毎日数千万ユーロを支払っている。
ベルリンの留学生デュビニョー氏は演説の中で、「私たちは今日、平和と気候を守るためにここにいます」と語った。
デュビニョー氏は、「ドイツは天然ガスや石油の供給を湾岸諸国や米国に求めるのではなく、再生可能エネルギーに投資すべきである」と述べた。「エネルギー転換をできるだけ早く実現してください。緑の党はドイツ国民に約束したはずです」
緑の党は連立政権の中核を担っており、前党首のベアボック氏は外相を務めている。
パリの市街地で開催された集会には数百人が参加し、大統領選挙に立候補した候補者に気候変動対策を強化するよう求めた。
ある団体はフランスのエネルギー大手トタルエナジーズがロシアから中々撤退しないことを非難し、「プーチンに資金を提供する企業に制裁を科せ」と訴えた。