フランス南部山火事鎮火、1人死亡、21人負傷、警戒態勢維持
最初の山火事はオード県ナルボンヌなど、複数の地域で4日に確認され、8日午前の時点で160平方キロメートル以上が消失した。
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フランス南部のスペイン国境付近で発生した山火事について、消防当局は8日、ヘリや航空機の支援により概ね鎮火したが、高温と乾燥がしばらく続くと予想されるため、消火活動と警戒態勢を維持すると表明した。
最初の山火事はオード県ナルボンヌなど、複数の地域で4日に確認され、8日午前の時点で160平方キロメートル以上が消失した。
暑く乾燥した天候の中、火災は急速に拡大し、その範囲は90キロメートルに達した。
消防は新たな熱波により気温が30度以上に上昇すると予想されるため、週末も警戒態勢を維持する必要があるとしている。
中央政府によると、山岳地帯の15の地区が影響を受け、少なくとも36戸の住宅が全焼または損壊し、約1000人が避難を余儀なくされている。
消防は1人が自宅で死亡、16人の消防士を含む少なくとも21人が負傷したと報告している。
オード県によると、電力インフラも甚大な被害を受け、8日朝の時点で1300戸の住宅が停電中。多くの道路が通行止めとなり、危険な状態が続いている。
避難を余儀なくされた人々は17市町村の避難所に身を寄せている。
出火原因は明らかになっていない。
フランス、スペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャ、トルコなどでは5月中頃から気温が急上昇し、山火事が多発。各地で最高気温が40度を超え、50度に達した地域もある。