◎マクロン仏大統領は3日間のブラジル訪問を先住民族が暮らす北部ベレンで開始し、盟友であるルラ大統領と再会した。
ブラジルとフランスの大統領が会談し、アマゾンに10億ユーロ(約1630億円)を投資する計画を発表した。
ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は26日、北部ベレンでマクロン(Emmanuel Macron)仏大統領と会談。今後4年間にわたってアマゾンの熱帯雨林保護に10億ユーロを投資すると明らかにした。
両国の大統領府はその後の共同声明で、「この計画は地球温暖化に立ち向かう取り組みのひとつである」と強調した。
ブラジルの国営銀行とフランス貿易投資庁が協力する。
両政府は「民間の参入も歓迎する」と述べた。
ルラ氏とマクロン氏は今週、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領がもたらした両国の貿易摩擦を解消し、アマゾン保護で協力を深める予定だ。
マクロン氏は3日間のブラジル訪問を先住民族が暮らす北部ベレンで開始し、盟友であるルラ氏と再会した。
その後、両首脳は先住民族の酋長と面会するためにベレン近郊の島に船で向かった。
両首脳はその途中、「アマゾンに石油はいらない」と書かれた横断幕を掲げた国際環境NGOグリーンピースの活動家に遭遇した。
ブラジル政府はベレンのあるパラ州に近い地域で石油の採掘を許可することを検討している。
ルラ氏は演説で、「今回のマクロン大統領の訪問は熱帯雨林保護を強化する世界的な取り組みのひとつである」と述べた。