米国南部で冬の嵐、気象台が警告、1月23~25日にかけて大雪
今回の嵐は道路や樹木、送電線に甚大な負荷をかける恐れがあるとして、南部各地で注意喚起が強まっている。
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米国南部から東部で、今週末にかけて発生が予想される「冬の嵐」について、気象台は20日、「テキサス州からノースカロライナ州までの広い範囲に壊滅的な影響をもたらす可能性がある」と警告した。今回の嵐は道路や樹木、送電線に甚大な負荷をかける恐れがあるとして、南部各地で注意喚起が強まっている。
国立気象局(NWS)は1月23日から25日にかけて、中西部から東海岸へ向けて大雪や雹(ひょう)が広範囲に降る可能性があると予報している。特に氷の付着は送電線や樹木に重い負担を強いるため、広域にわたる停電や交通障害のリスクが高いと指摘している。サウスカロライナ州の電力協同組合の幹部は「0.5インチ(約1.3センチ)の氷でも大きな被害を与え得る。まして1インチ(約2.5センチ)となれば壊滅的だ」と述べている。
今回の嵐はカナダから流れ込む北極圏の寒気と、メキシコ湾や太平洋から流れ込む湿った空気が衝突することで発生するとみられている。気象専門家はこの気象条件の組み合わせを「極めて強い冬の嵐」と表現し、今季の冬シーズンでも特に影響が大きい可能性を示唆している。
予報によると、嵐の影響は南部テキサス州で最初に現れ、23日には雨が降り始め、その後気温が低下することでみぞれや雪に変わる見込みだ。テキサスの一部地域では最低気温がマイナス6度を下回る可能性があり、道路・歩道の凍結が数日間続く恐れがある。NWSは「正確な影響範囲を特定するのは困難だが、北テキサスと中部テキサスでは雪やみぞれが予想される」と述べている。
テキサス以東では、ノースジョージア州やジョージア州でも氷嵐の可能性が高まっているとの予報が出されている。特にアトランタでは氷の付着が道路や樹木、送電設備に深刻な影響を及ぼす懸念があり、週末に向けて低温が続くため、影響が長引く恐れがあるとされる。アトランタでは25日早朝で気温がマイナス6度前後、日中も解けない低温が予想されている。
旅客機や貨物便を運航する主要なハブ空港も影響を受ける可能性があり、ダラス、アトランタ、メンフィス、シャーロットといった主要都市の空港では遅延や欠航のリスクが高まるとみられている。南部の州は雪の除去装置が十分でない地域が多く、除雪や凍結防止対策が追いつかない恐れがあるため、交通機関への影響は深刻化する可能性がある。
また、北中西部でも極寒が続いており、カナダからの寒気により一段と冷え込む見込みだ。中西部では進行中の低温と重なり、凍結した路面や停電など二次的な被害が拡大する恐れがあるとして、気象当局は引き続き状況の変化を注視している。
住民には早めの備えが求められており、凍結防止用品や食料、水の備蓄、停電時の対策などを準備するよう呼びかけられている。地元自治体や気象当局は最新の予報を確認し、安全確保に努めるよう注意を促している。
