◎南部の複数の州で30万世帯以上が被災し、この1週間で25人の死亡が確認された。
タイ南部の広い範囲で大雨による洪水が発生し、この1週間で少なくとも25人が死亡、数万人が避難を余儀なくされている。現地メディアが3日に報じた。
それによると、南部の複数の州で30万世帯以上が被災し、この1週間で25人の死亡が確認されたという。
厚生労働省は3日の声明で、「3万4354人が491の避難所にとどまっている」と述べた。
報道によると、多く学校が休校もしくはオンラインで授業を行い、少なくとも98の医療施設が浸水被害により、閉鎖を余儀なくされている。
いくつかの州では水位が下がったものの、気象台は3~5日にかけて、大雨が続くと予想。市民に対し、河川の氾濫や土砂崩れに引き続き警戒するよう呼びかけている。
政府は陸軍を投入し、被災地で避難所、給水ポンプ、トラック、ボート、ヘリなどを用意。さらなる豪雨に備え、数百人の要員を待機させている。
この洪水は観光業にも影響を与えている。当局は南部への旅行を予定している人々に計画を見直すよう呼びかけている。