◎この大雨は週末に多少和らいだが、気象台は3日以降、再び広い範囲で大雨になると予報している。
マレーシア北部で大雨による洪水が発生し、少なくとも6人が死亡、約8万5000人が避難を余儀なくされている。地元当局が3日、明らかにした。
アンワル(Anwar Ibrahim)首相は声明で、「北部と東部の海岸を襲った5日間にわたる予想以上の大雨はケランタン州と隣接するトレンガヌ州に大きな被害をもたらした」と述べた。
気象台によると、両州の一部地域の5日間雨量は平年6か月分を超えたという。
アンワル氏は国会演説でも洪水に言及。「被災地のインフラ修繕費は推定10億リンギット(約330億円)と見積もられている」と述べた。
またアンワル氏は被災者への補償を検討すると述べた。
この大雨は週末に多少和らいだが、気象台は3日以降、再び広い範囲で大雨になると予報している。
政府によると、3日時点で7州の市民約8万5000人が避難を余儀なくされ、学校や公民館などに身を寄せているという。1日時点の避難者は約15万人であった。
避難者の約9割がクランタン州とトレンガヌ州で報告されている。