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ベトナム中部豪雨、13人死亡、11人行方不明

当局は中部全域で約12万軒の家屋が浸水し、少なくとも56軒の家屋が全壊したと報告している。
2025年10月31日/ベトナム、中部フエ、冠水した道路を進むボート(AP通信)

ベトナム中部の広い範囲で発生した洪水について、地元当局は10月31日、これまでに13人の死亡を確認し、少なくとも11人が行方不明になっていると明らかにした。

国営メディアによると、多くの地域で水位が下がり、救助・捜索活動が進められているという。

当局はリゾート地ダナンや中部フエなど、洪水・土砂災害危険区域から約2万6千人の住民が避難を余儀なくされたと報告している。

政府は被災地に軍を投入し、食料・医薬品などの物資搬送を主導。地元自治体は市民の生活支援など、対応に追われている。

国営メディアによると、複数の道路が土砂崩れによる通行不能となり、復旧作業が行われている。軍は孤立した地域にヘリコプターで物資を届けている。

首都ハノイとホーチミンを結ぶ南北鉄道は3日間の断絶を経て、31日早朝に運行を再開した。数百人の作業員が夜通しで損傷箇所の復旧作業に当たった。

国営メディアによると、フエとダナンの水位は下がっているものの、依然として広範囲が冠水し、車での移動が難しい状態だという。

中部地方では10月26日から広い範囲で大雨となり、気象台はフエの24時間雨量が1000ミリを超えたと報告した。

当局は中部全域で約12万軒の家屋が浸水し、少なくとも56軒の家屋が全壊したと報告している。

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