パキスタン東部豪雨、120万人が影響、25万人避難
一連の洪水により約25万人が避難を余儀なくされ、当局は100万人以上が影響を受けたと報告している。
.jpg)
パキスタン東部パンジャブ州で28日、豪雨と隣国インドのダム放流により3つの主要河川が氾濫したため、約25万人が避難を余儀なくされた。
地元メディアによると、陸軍、警察、消防の救助隊が多くの孤立した地域で住民を救助しているという。
一連の洪水により約25万人が避難を余儀なくされ、当局は100万人以上が影響を受けたと報告している。
農地や民間企業が被害を受け、多くの住民が自宅を離れられない状態にある。
警察によると、前日にはカラチ近郊の地区と周辺集落で少なくとも15人の死亡が確認された。
気象台は29日に再び雨が強まり、来週まで続く可能性があると警告している。
パンジャブ州政府は28日の声明で、「主要3河川で氾濫が確認され、1432の集落が洪水に見舞われ、約120万人が影響を受け、24万8千人が避難を余儀なくされた」と報告した。
被災地には約700カ所に避難民キャンプと265カ所の医療キャンプが設置され、食料やその他必需品が届けられている。
パキスタンでは6月26日以来、大雨に関連する災害で800人以上が死亡。インドが管理する係争地カシミール地方でも数百人が死亡している。
インド北部ジャンムー・カシミール州の僻地で今月中旬に発生した洪水と土砂崩れでは300人以上が死亡。依然として150人以上が行方不明のままだ。
両国の被害の全容な明らかになっておらず、中央政府と自治体が調査している。
パキスタンの雨季は7月から9月末頃まで続く。
パキスタンは地球温暖化の影響を受けやすい国のひとつである。北部の広大な氷河が溶けることで川の水位が上昇。雨季は温暖化の影響でより長く、より強力になった。
国土の3分の1が水没した2022年の大水害では1739人が死亡、200万戸以上の家屋が損壊した。