◎被災地全域で列車が運休し、学校も休校となった。
イタリア北部エミリアロマーニャ州で大雨による洪水が発生し、市民約1000人が避難を余儀なくされた。現地メディアが19日に報じた。
それによると、同州ラベンナ、ボローニャ、ファエンツァで河川が一部氾濫し、広い範囲が冠水したという。
ラベンナでは少なくとも800人、ボローニャでは200人近くが避難所や学校、スポーツセンターで一夜を過ごした。
地元メディアによると、被災地全域で列車が運休し、学校も休校となった。当局は住民に対し、可能な限り移動を避け、自宅で仕事をするよう促した。
ファエンツァは昨年5月の洪水で大きな被害を受けている。この洪水では17人が亡くなり、数十億ユーロの損害をもたらした。
ファエンツァの市長は国営イタリア放送協会(RAI)の取材に対し、「過去1年間の河川工事のおかげで、市中心部での氾濫は避けることができた」と語った。
中央ヨーロッパもここ数日、大雨に見舞われている。オーストリア、チェコ、ポーランド、ルーマニアで被害が拡大し、各地の死者は20人を超えた。