パキスタン豪雨、49人死亡、35人行方不明、大雨続く

パキスタンの雨季は7月から9月末頃まで続く。
2025年8月15日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州、洪水と土砂崩れが発生した現場(AP通信)

パキスタンの国内各地で大雨による洪水と土砂崩れが発生し、少なくとも49人が死亡、35人が行方不明になっている。当局が15日、明らかにした。

救助隊は土砂崩れに見舞われた山岳地帯の地区で孤立した観光客1300人を避難させた。

国家防災管理局(NDMA)によると、6月26日以降、全国で大雨に関連する災害により360人以上が死亡、数百人が負傷したという。その多くが北部と北西部地域で確認された。

北部ギルギット・バルティスタン州ガザールでは14日に洪水が発生、少なくとも10人が死亡した。

北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル近郊では大規模な土砂崩れが発生し、女性と子供を含む16人が死亡。少なくとも17人が行方不明になっている。

同州の別の地区でも洪水が発生し、少なくとも10人が死亡、18人が行方不明となり、救助隊が捜索している。

係争地カシミール地方も大雨に見舞われ、洪水により少なくとも7人が死亡したと伝えられている。

被害の全容は明らかになっておらず、中央政府・自治体・軍・警察が調査している。

パキスタンの雨季は7月から9月末頃まで続く。

パキスタンは地球温暖化の影響を受けやすい国のひとつである。北部の広大な氷河が溶けることで川の水位が上昇。雨季は温暖化の影響でより長く、より強力になった。

国土の3分の1が水没した2022年の大水害では1739人が死亡、200万戸以上の家屋が損壊した。

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