パキスタン北部で土砂崩れ、3人死亡、15人行方不明

事故は州北部の幹線道路沿いで21日に発生。複数の車が巻き込まれ、救助隊が重機を使って行方不明者を捜索している。
2025年7月18日/パキスタン、南部シンド州カラチ(AP通信)

パキスタン北部ギルギット・バルティスタン州で大雨による土砂崩れが発生し、観光客を乗せた複数の車両が巻き込まれ、少なくとも3人が死亡、15人が行方不明になっている。地元当局が22日、明らかにした。

それによると、事故は州北部の幹線道路沿いで21日に発生。複数の車が巻き込まれ、救助隊が重機を使って行方不明者を捜索している。

地元テレビ局は当局者の話しとして、「これまでに3人の遺体を収容し、土砂に飲まれた車を探している」と報じた。

パキスタンでは6月末以来、北西部カイバル・パクトゥンクワ州、東部パンジャブ州、南部シンド州、南西部バルチスタン州など、複数の州で大雨による死傷者が報告されている。

国家防災管理局(NDMA)によると、6月26日以降、大雨に関連する災害で少なくとも225人が死亡、500人以上が負傷したという。

ギルギット・バルティスタン州政府は21日の土砂崩れにより北部の主要道路が寸断され、200人を超える観光客が孤立したと報告。軍用ヘリを投入して避難作業に当たっている。

パキスタンの雨季は7月から9月末頃まで続く。

パキスタンは気候変動の影響を受けやすい国のひとつである。北部の広大な氷河が溶けることで川の水位が上昇。雨季は温暖化の影響でより長く、より強力になった。

国土の3分の1が水没した2022年の大水害では1739人が死亡、200万戸以上の家屋が損壊した。

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