インド・カシミール地方で大規模地滑り、56人死亡、80人行方不明

被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が調査している。
2025年8月14日/インド、北部ジャンムー・カシミール州、大雨による洪水と土砂崩れが発生した集落(AP通信)

インド北部ジャンムー・カシミール州の僻地で大雨による洪水と土砂崩れが発生し、少なくとも56人が死亡、80人が行方不明になっている。当局が14日、明らかにした。

それによると、救助隊が少なくとも300人を救助し、行方不明者の捜索を続けているという。

地元テレビ局が報じた映像には山肌がむき出しになり、土砂に押しつぶされた複数の建物が映っていた。

インド国家防災庁(NDMA)は声明で、「13日夜以降の記録的な大雨により、複数カ所で洪水、土砂崩れ、鉄砲水が発生し、14日遅くの時点で少なくとも80人と連絡が取れず、その多くが土砂崩れに巻き込まれたとみられる」と述べた。

またNDNAは行方不明者の数は増える可能性が高いと警告した。

気象台はジャンムー・カシミール州を含む北部の広い範囲で15日以降も雨が続くと予想している。

AP通信は当局者の話しとして、「少なくとも50人が重傷を負い、地元の病院で治療や手当てを受けている」と報じた。

被害の全容は明らかになっておらず、中央政府と自治体が調査している。

モディ(Narendra Modi)首相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。被災地に必要な要員と支援を提供していると述べ、犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。

SHARE:
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします