米ハワイ州で大雨続く、ダム決壊の恐れも、数千人に避難命令
今回の洪水はハワイ特有の低気圧「コナ・ロー」による長時間の豪雨が引き金となった。
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米ハワイ州オアフ島で発生した大規模な洪水を受け、当局は21日、洪水警報を延長し、住民に対して厳重な警戒と避難の継続を呼びかけた。特に島中央部に位置するワヒアワダムの状態が深刻で、決壊の可能性を踏まえた対応が続いている。
今回の洪水はハワイ特有の低気圧「コナ・ロー」による長時間の豪雨が引き金となった。オアフ島各地では短期間に大量の降雨が観測され、地盤の飽和と河川の氾濫が重なり、広範囲で浸水被害が発生した。道路は冠水し、多くの地域で交通が遮断され、住民生活に深刻な影響が出ている。
当局によると、洪水の影響でこれまでに数百人が救助された。住宅に取り残された市民や車両ごと流された人々の救出が続き、緊急対応が長期化している。また、数千人に対して避難命令が発出され、学校や公共施設が一時的な避難所として開放されている。
中でも最大の懸念は老朽化したワヒアワダムである。このダムは100年以上前に建設されたもので、近年の極端な気象条件に対する耐久性が問題視されてきた。豪雨により水位が急上昇し、一時は安全基準を超えるレベルに達したため、当局は「差し迫った危険」があるとして緊急警報を発令した。現在は水位がやや低下したものの、今後の降雨状況次第では再び危険水準に達する可能性があり、予断を許さない状況が続いている。
ダム下流に位置する地区では洪水が発生する恐れがある。このため当局は住民に対し、高台への避難を繰り返し要請している。避難経路となる道路も冠水や土砂崩れの危険があり、迅速な行動が求められている。
気象当局はオアフ島周辺で不安定な大気の状態が続くと予測しており、今後も断続的な降雨が見込まれている。これに伴い、鉄砲水や土砂災害のリスクも高い状態が続く見通しである。今回の洪水は同島において近年まれにみる規模で、インフラや住宅への被害も拡大している。
現時点で人的被害は確認されていないが、低体温症などによる体調不良で搬送されるケースが報告された。当局は救助活動とともに監視体制を強化し、住民に対して最新情報の確認と不要不急の外出自粛を求めている。異常気象が続く中、老朽化したインフラの脆弱性が改めて浮き彫りとなった形だ。
