トルコ地中海沿岸で山火事拡大、政府が大規模災害を宣言
内務省は西部イズミル州と北西部ビレジク県を災害地域に指定。連邦政府の予算を割り当て自治体を支援するとしている。
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トルコの地中海沿岸で新たな山火事が発生し、政府が2地域に大規模災害宣言を発令した。地元メディアが25日に報じた。
それによると、内務省は西部イズミル州と北西部ビレジク県を災害地域に指定。連邦政府の予算を割り当て自治体を支援するとしている。
地元テレビ局が報じた映像には炎がアンタルヤの高層マンション群の近くに迫る様子が映っていた。
国営アナトリア通信によると、複数の地域に避難命令が発令中。数千人が自治体が開設した避難所に身を寄せている。
イェルリカヤ(Ali Yerlikaya)内相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。6月27日から7月24日の間に、全国120の地域の住民が避難し、警察や救助隊員など、内務省の管轄下にある1万2000人以上の職員が消火活動に参加したと書いた。
またイェルリカヤ氏は全国で少なくとも311戸の建物が消失し、西部3州に85戸の仮設住宅を設置したと明らかにした。
中部エスキシェヒル県では今週、消火作業に当たっていた森林作業員など10人が死亡、14人が負傷した。イズミルでは今月初めに高齢の男性と森林作業員2人が死亡している。
トルコの隣国ギリシャやキプロスなどでも山火事が延焼中だ。