フランス・マルセイユ近郊の山火事、勢い収まる、消防士2人負傷

この山火事は先週初めに発生。約1000人の消防士が現場に派遣された。
2025年7月18日/フランス、南部マルセイユ郊外、消火作業中の消防士(ロイター通信)

フランス南部の港湾都市マルセイユの郊外で発生した山火事について、消防当局は18日、気温の低下と湿度の改善により、山火事の勢いが弱まり、鎮圧に向かっていると明らかにした。

この山火事は先週初めに発生。消防によると、約1000人の消防士が現場に派遣されたという。

焼失面積は2.4平方キロメートルと推定されている。18日時点で建物被害の情報はなく、消防士2人が負傷した。

マルセイユ消防局の署長はロイター通信の取材に対し、「山火事に近い地域の住民約150人が避難した」と語った。

また署長は「消防隊が150戸の住宅と地域の森林の一部を守り抜いた」と述べた。

この山火事はマルセイユ北西部郊外に到達した後、一時的に鎮火したものの、その後再燃。空港や幹線道路が閉鎖される事態となった。

マルセイユ当局は18日、SNSに声明を投稿。「少なくとも120戸の住宅が火災の脅威にさらされ、現時点でこれらの住宅への被害は確認できておらず、消防と警察が調べている」と書いた。

フランス、スペイン、イタリア、ギリシャ、ポルトガルなどでは5月中頃から気温が急上昇し、山火事が多発。各地で最高気温が40度を超え、50度近くに達した地域もあった。

スペイン・マドリード郊外では山火事が延焼中だ。消防当局は18日午前の時点で32平方キロメートルが焼失したと報告している。

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